01.原料仕入れ
各茶産地の製茶工場で、生葉から蒸す・揉む・乾燥の段階まで加工されたお茶「荒茶」を仕入れます。仕入れた荒茶は品質管理部門にてチェックされ、厳選された原料のみの仕入れを行います。
原料の厳選基準とは何ですか?
官能検査と成分分析での結果基準です。
仕入れ部門による、官能検査(お茶の形状・色・香り・水色・味のチェック)と、品質管理部門による、お茶の成分分析(水分、全窒素、繊維のチェック)を行います。
02.分別
荒茶のままでは形が不揃いです。茶葉の長さや太さを分別する為に、篩にかけ見栄えのよい形に整えます。
03.選別
葉や茎、粉が混ざっている荒茶を色彩選別機や風力選別機にて分けます。
04.乾燥(火入れ)
茶葉に含まれている水分をとばし
1〜2%程度まで乾燥させます。
乾燥させると栄養分など減らないのですか?
なぜ乾燥させるのですか?
乾燥時に水分と一緒に微量ですがカフェインが減ります。
ほうじ焙煎による高温焙煎(250℃前後)の前に、乾燥(火入れ)、いわゆる下火を行う事で、原料の水分含有を一定にさせ、次工程の下準備を行います。ここでしっかり下火を入れる事で香りや味に大きく影響がでてくるため大切な工程となります。
05.合組(ブレンド)
お茶は農産物なので、年によって産地が同じでも同様の品質が出来てくるとは限りません。合組み加工では同じ品質の商品を提供する為、様々な種類のお茶の中から茶師が選定し味・香りが均一になるようブレンドします。
茶師って何ですか?
茶葉の特徴を見極め、製造技術において最高の品質を作り出す職人をそう呼んでいます。
摘まれた茶葉はボタンひとつで仕上がるわけではありません。お茶の特徴を見て最良の組合せを(合組)をしたり、お茶の質や量を見て火力を調節したり、長年の感が培った職人技も駆使しお茶に向き合い最高のお茶を作り出す人です。当社には、全国の腕自慢の茶師たちが茶葉の鑑定技術を競う「茶審査技術大会」において優秀な成績を収め、最高段位十段を取得した茶師がおります
06.ほうじ焙煎
ほうじ茶の場合は、ここで焙煎行程が入ります。合組みされた茶葉を高温で焙煎します。ひしだい製茶では職人によるこだわりの「炭火焙煎機」と大量生産が可能な「ガス焙煎機」があります。
緑茶葉からほうじ茶葉へ
どのような炭がいいですか?
当社では備長炭(白炭)と木炭(黒炭)を使用しています。
炭が堅く、火がおきにくいが持続する(白炭)と、炭がやわらかく燃えやすいが持続しない(黒炭)を使い分けています。さらに、空気の通りや室温や湿度等を考慮し、最良の火力を作り出しています。
ほうじ茶の焙煎師は、朝来てまず火をおこし火を作る作業から入ります。ほうじ茶の加工工程で一番重要な作業かもしれません。
07.異物除去
金属探知機、目視により異物除去を
行います。基本的にパッケージ商品
全ての原料に行います。
08.各工程へ
袋詰め以外に、缶詰加工、ティーバッグ加工など商品仕様に合わせ各工程へ進みます。
09.品質チェック
商品規格に合わせ、官能検査や成分検査、
菌検査等を行います。
チェックでダメだった場合どうなるのですか?
ダメだった内容によります。
自社で定められたシステムに則り不適合処理をします。
製品に対しての規格値もれだった場合は不合格となりその製品には使用しません。
10.出荷
全国各地の出荷先へ商品を
発送しております。